2011年03月24日

大震災、願い、ちびの卒業、兄のその後

…揺れた。

大きい!!!

「お気ラクーーー!地震ーーー!」

「あー、わかってるよお」

(なんでこんなに冷静なの?この子は?)と思った瞬間、さらに激しい揺れが襲った。

いまだかつて経験したことのない揺れに動揺して座り込み、
「ちびが! ちびが!」と叫ぶアタシに、
お気ラク兄ちゃんはアタシの腕をずっとつかんで、
「母さん、落ち着いてっ! 大丈夫だからっ!」と声をかけ続けてくれた。

ちびはちょうど下校にあたる時間。
学校を出たか出ないかの微妙な時間だったから、心配でたまらなかった。


「ちびを探しに行かなくちゃ!」と、わめくアタシに、
お気ラクは「俺が行くから、母さんは家で待ってなよっ!
 とにかく落ち着いて! オレは大丈夫だからっ!」

それからすぐに、けろっとして帰宅したちびの顔を見て、ほっとしてへたりこんだ。
夫も、車を車庫に入れて、すぐ後から玄関に入ってきた。

すぐそこで会ったから一緒に帰ったのだ、と、まったく冷静な二人に思わず怒り出すアタシ。


あのM9の大地震の時、アタシは自宅での仕事に追われていた。
そして突然、揺れたかと思った途端に消えたラジオの音。
緊急地震速報など流れなかった。



東日本大震災以来、超乾燥肌のちびのかゆみが増している。

私ですら初めて経験した、あのひどい揺れとテレビで見るあの惨状、そして原発事象。
それをまだまだ子供のちびが経験したのだから、そのストレスは、いかばかりか…。

アタシは、ちびのフトンに足を入れることすら拒否されていたのに、
あれ以来は、背中を押したり掻いたりしながら、アタシと手をつないで眠る。

夜、眠くなってから朝起きてしばらくするまで、ほとんど一晩中かゆみでうなっている。
冷やしたり、指圧したりしても一向におさまらない。

夢にも見るようで、「緊急地震速報!」と言いながら飛び起きたりもする。

枕元には、ちびが自分で用意した避難袋がおかれている。
中身は、ミニ懐中電灯、財布、PSP、DS、ピュレグミレモン味、CCレモン、
Tシャツ、ハーフパンツ、パンツだ。

今時の俗物小学生の象徴とも言える中身。
しかもまだまだ寒いのに、相変わらず夏服だ。



小学校の卒業式は無事に終わった。

しかし、そのほかのあらゆる卒業イベントは中止だ。

当然ながら、サッカーもずっと出来ない。
外で遊ぶことすら躊躇して時間制限を設けてしまう小心者のアタシがここにいる…。



朝一番でスーパーに並ばないと買えないものもたくさんある。
牛乳・乳製品・卵・飲料・納豆・パン・麺類など小麦を使用する食品・紙類…。

買い占めるため並ぶのではない。買えないから、買うために並ぶのだ。

正直言って、すべてのことが心配でたまらない。

震源地が違う地震が頻発し、そのたびに緊急地震速報が流れ、緊張する。

不謹慎ながらも、あえてふつうのテレビ番組を見る。
ニュースは怖くて、マジに見ていられない。


さっき、ふと、「原発はどうなったかな…」とつぶやいてしまった。
それを聞きつけたちびが言った。
「お母さん、それは言わないで。不安になるから。」と。

ごめんごめん。アタシがしっかりしなくちゃね(^_^;)


ちびの何気ない言葉、一生懸命に話すわりにはくだらない話。
そんなことが今はやけに心を和ませてくれる。

子供は宝だな。



そして、入れ込んで練習していたダンスイベントの中止連絡に
がっくりしているお気ラク兄ちゃん。

ずっと前にこのブログで「地球に優しくない男」として紹介したこともあったが、
なんとも一生懸命に節電に取り組んでいる。

オレに出来ることは、気の毒に思うこととこれくらいしかないからさ、と言って。




@次の受験期に、あらためて志望校を受験する
  高2の途中なので、2年遅れてしまうことになる

A今の高校に通えない場所へ引っ越す
  この場合は即、転校可能

B高1の単位がすべてとれていれば、県が指定した高校を次の受験期に受験し、
 合格すれば高2から「編入」する。ただし、枠は極めて少ないのでリスキーである。

C高校卒業認定試験を受けて高校卒業の資格をとる
 ・中学を卒業していれば受験可能。
 ・すでに履修を修了した科目については試験が免除される。

Dサポート校や通信制高校に「転校」する。
 学校によって多少の違いはあるが、
 ・高校卒業認定試験を受けるための指導を受けられる。
 ・通信や通学で希望日数分の授業を受けられる。
 ・条件が満たされれば「高校卒業」ができる。
 ・とても費用がかかる。
 
Eとにかくとりあえず中退する


それまでにも何度も足を運んだ、自治体で運営される転校や不登校の相談窓口。
6つの選択肢の中からB・C・Dに絞ったうえで、また何度となく相談に伺った。

お気ラク自身がどうしたいのか。
それを一番の優先順位とした。

   学校には行きたい。
   毎日行きたい。
   楽しく行って勉強したい。

ならばCは除外だ。

Bの公立高校へはお気ラクが学校に申し込み、学校見学に行った。

オレ、まだまだ色々探して考えてみるよ…。
帰宅するのを待ち焦がれて、どうだった?どうだった?と聞くアタシに、ぼそっと言った。

でも、それは落胆を感じる「ぼそっ」ではないとアタシは感じた。

教頭先生が、授業中と休み時間中の校内を説明しながら案内して下さったそうだが、
その教頭先生は、「とにかくあらゆることを考えて慎重に決めなさい」と助言下さったという。

校内の様子に良い感触を得たお気ラクだったそうだが、
この教頭先生の一言は沁みたらしい。

いい先生がいらっしゃる高校だな、と思った。




末筆となりましたが、

東日本大震災  この未曾有の大災害において被災された方

 …亡くなった方とその方を愛し大切に思われていた方へ

   心より心よりお悔み申し上げます。


 …いまだ行方が分からない方とその方を愛し大切に思われている方
 …怪我をされた方とその方を愛し大切に思われている方
 …いまだ孤立されている方とその方を愛し大切に思われている方
 …避難所で寒さと食糧不足と心痛に苦しむ方

   無力な私には募金と節電と祈ることくらいしかできません。

   でも、日本はもちろん世界があなた方のために力を合わせています。
   心よりお見舞い申し上げるとともに、ご自愛くださるようお願い申し上げます。


 …被災地の皆様を救助・応援されている方々・必死に物資を運搬して下さっている方々へ

   有難うございます。
   どうぞお気を付けて、少しでも早く被災地の皆様が安堵されるよう、
   よろしくお願いします。


 …そして、今この瞬間も放射性物質の拡散を食い止めるために
  命をかけて作業して下さっている
  現場の勇敢な消防士さん・自衛隊の方々・原発関係者の皆様=Fukushima 50の皆様へ

   あなた方の果敢な取り組みに、私は少しずつ不安を取り除けてきています。
   あなた方のご活躍と、決して害されることのないご健康を、
   心から心からお祈り申し上げるとともに敬意を表します。



慣れてしまった緊急地震速報と地震酔い。

次々と流れる大気や産物や水質の汚染情報。

被災地の方の比ではないけれど、疲労が蓄積されるのを体で感じる。

そんな中で、アタシの育児の悩みなんてちっぽけなものだ。

計画停電だって、どうにでもしのげる。


地球に申し上げる。
もうこれ以上の試練を、被災された方々とその他の人類にあたえませんように!


posted by コダックもどき2号 at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 高2兄の転校への道程と小6ちび | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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